米国高配当ETF HDVは優秀なヤツ！ HDV・VYM・SPYD比較
不景気にも強い安心できるETFはあるの？
米国高配当ETFの代表といえば、VYM、SPYDそしてHDV。
✳︎米国ETFについては、こちらもご参照を
今回は、米国高配当ETFの代表であり、ディフェンシブ性の高いHDVをご紹介します。サラリーマンの「少額・真剣・遊びなし」投資に値するか、一緒に見てきましょう。
特にこんな方に読んで欲しいです。
・米国高配当ETFに興味があるが何を買うか決まらない
・ディフェンシブ株で着実に投資したい
・配当をもらって収入を増やしたい
- なんなん？それ？（ HDVの特徴）
- 大丈夫なん？（分配・投資業界）
- なんぼもうかんの？？（リターン目安）
- あかんとこもあんねんやろ？ええとこしか言わへんからなー
- で？結局ええの？
１．なんなん？それ？（HDVの特徴）
S＆P500の中から優良、かつ高配当の銘柄で構成。SPYDよりも配当利回りは低いですが、その分財務の健全性が高く、ディフェンシブ性が高い
運営元（次にご紹介）によると次の特徴があるとされています。
・米国の有名、優良企業の株式に投資
・財務状態が健全であり、配当金を支払っている企業の株式75銘柄に投資
・インカム（配当）獲得を目指すために活用できます。
世界三大投資会社であるブラック・ロック社が運用、信頼性抜群。
ちなみに、世界の運用資産額のトップ３はこちら。
・ブラック・ロック 約700兆円
・バンガード 約570兆円
・ステートストリート 約290兆円
この３社の合計額は、世界の株式時価総額の10％！
東証一部の時価総額が約660兆円ですから、まさに驚愕の数字です。
②0.08％の信託報酬（手数料）
100万円を1年間いってらっしゃいして（できませんが）、800円しかかかりません！米国ETFでも極めて低水準。高配当投資では無駄なことに１円だろうと支払いたくありません。
③構成
HDVは財務指標にも着目、高配当＋財務健全性についても評価の高い75社から構成されています。健全財務が大きなポイント！不景気になっても配当を出せる企業が多く含まれているというとです。四半期ごとに入れ替えて高配当と健全性をキープ。不況に強いと言われる所以ですね。
２．大丈夫なん？（分配・投資業界）
HDVの構成セクター（業界）
構成銘柄の特徴としては、比較的景気に左右されない業界が多く含まれます。
高配当の「エネルギー」、安定の「生活必需品」「ヘルスケア」が多いですね。
| 銘柄 | ティッカー | セクター | 構成比率 |
| エクソン・モービル | XOM | エネルギー | 10.29% |
| AT&T | T | コミュニ | 8.93% |
| ベライゾン | VZ | コミュニ | 7.45% |
| J・エンド・J | JNJ | ヘルスケア | 7.34% |
| シェブロン | CVX | エネルギー | 6.50% |
| ファイザー | PFE | ヘルスケア | 6.24% |
| シスコ・システムズ | CSCO | 情報技術 | 4.63% |
| メルク・＆・カンパニー | MRK | ヘルスケア | 4.38% |
| コカ・コーラ | KO | 生活必需品 | 3.77% |
| ペプシコ | PEP | 生活必需品 | 3.69% |
上位10銘柄で58％の構成比、超大手老舗企業ばかりです。成熟しきった企業では、利益を自社成長に回すよりも株主に配当として還元するため高配当となります。そうした企業が中心となるので、高配当は期待できますが、株価の成長は成長分野を多く含むものに劣るとされます。
じゃ、他のやつにした方が良くない？
高配当株、ETFで一番大事なことは減配されないことです。
下のグラフで年間の分配金を表示していますが、HDVは順調に増加な優秀なヤツ！（配当利回りは平均3.5％となり、合格点だと思います。）
HDV年間分配金（ドル）
特に注目していただきいのは、2020年コロナショックでも増配となっています。
これは素晴らし過ぎる！！ディフェンシブ株の本領発揮、抜群の安心感です。
大丈夫なん？の答はもちろん、、
YES！フォーリンラブ！！
３．なんぼもうかんの？？（リターン目安）
配当だけ良くても、元本も含めてトータルで負けてしまっては意味がありません。配当は増えても株価がどんどん下がれば、トータルでマイナスになってしまいます。
僕は得出来ないのは嫌ですが、損するのはもっと嫌です。
あー、あれ買っておけば良かった・・・
とならないよう他の高配当ETF、最強指数S＆P500とトータルリターンで比較してみます。
緑：S&P500 青：VYM 赤：HDV 黄：SPYD
2016年からのトータルリターンを比較したものです。
むむむ！HDVあかんやないかい！
でもないな、と思っています。
まず、S＆P500と比較することは本来違いますよね。高配当ETFはキャッシュフローを増やすもの、S＆P500は資産を拡大するものです。高配当ETFに興味がある方は、投資の成果として毎年不労所得を増やしたいと思っているはず。であれば、HDVはぴったりです。
2020年コロナショックの際、VYM、SPYDが減配する中でHDVのみ増配しました。コロナショックという未曾有の経済ショックにおいても増配した、高配当ETF保有者に安心感をもたらした実績は、HDVの購入決断材料として十分だと言えます。
４．あかんとこもあんねんやろ？
米国高配当ETFで考えるとどうしてもあかんところがあります。
そうです、税金ですね。
インデックス投資派勢の最大の攻撃ポイントです！
、、、う、確かに痛いw
配当金は年４回、３、６、９、１２月に受け取りますが、これに税金がかかります。現地で10％、日本で約20％です。
これは確定申告で戻ってきます。税引き前配当金が10万だとすると、ざっくり8000円くらい戻ってきます！大きいですね。
✳︎所得が少ないと戻らないケースもあるとか、、、調べてください。
５．で？結局ええの？
今回、改めていいなこれ！と感じました。
・コロナショック時でさえ増配するディフェンス能力の高さ
・株価上昇による資産拡大も狙える
・世界最大投資会社ブラックロック社が面倒を見てくれて経費率0.08％
長く安心して、不労所得を得ながら資産拡大を実現できる、、、かもしれませんw
今回比較した２つの高配当ETFもとても優秀です。優劣というよりは好みですね。VYMとSPYDについては、こちらも御覧ください。
米国高配当ETFの代表格、VYM
日本人人気NO１、SPYD
